第11回年次大会[2019]

東アジア文化交渉学会・第11回年次大会
東アジアの知識の変遷と超越――科学技術史におけるグローバルネットワーク

  • [日 時]   2019年5月11日(土)、12日(日)
  • [会 場]   フリードリッヒ・アレクサンダー大学 エアランゲン・ニュルンベルク
  • [住 所]    Kollegienhaus, Universitaetsstrasse 15, 91054 Erlangen, Germany (ドイツ)
  • [大会案内PDF]  日本語 英語 中国語 (簡体字) 韓国語にてご覧頂けます

過去数十年、社会の発展はポスト植民地主義、ポスト構造主義の激変から文化、社会の変化に至るまで一連のパラダイムシフトを経験してきた。これらの変革は19世紀から急速に広がったグローバリゼーションの中で知識の社会的、政治的、文化的作用に対する我々の認識を大きく転換させることとなった。ヨーロッパの啓蒙運動の中で現代性の概念と仮説が人々に深く根付いたことにより、科学認識論と分類学は常に現代対伝統、外来対固有の対立の上に成り立っていた。近年この「二元対立」の問題に対して歴史学者たちの関心が高まっているものの、この領域においてはなおも埋めるべき大きな空白が存在している。即ち、知識そのものに対する研究を超越し、異なる政治的、社会的、文化的要素がどのように知識の産出、伝播に関与するかを見極めなければならないという問題である。

言うまでもなく、知識の移動のプロセスはそれが東アジアの国家間であるか東洋と西洋の国家間であるかに関わらず一方が完全に受動的に受け入れるというものではない。普遍的真理の発見の過程がそうであったように、知識もまた静的に発展することはない。植民地や帝国主義の環境下における知識に関する先行研究は、知識が移動に際して絶えず融合し、社会的に新しく定義付けられ、受け入れられ、時には排斥されることもあることを指摘している。知識の受容と排斥が主に受容者側の社会的、文化的の背景に起因すると考えられることから、我々は知識の伝播者に重点を置くという新たなアプローチで知識形成モデルを理解し、再構築する必要に迫られている。知識の転換と移動には知識の伝播者が関与しており、このシンポジウムへの参加者もまたその一員である。目下国家レベルにおいても民族レベルにおいても科学者や専門家の伝記に関する多くの研究成果があることに鑑み、2019年の年次大会は、知識を伝播する媒体の役割を中心に展開することを提案する。討論の範囲には一国内の媒体、多国籍の媒体、純粋な個人、参加者・機関・知識のリソースからなるネットワークなど全て含むものとする。これにより我々は欧州中心主義から脱却した知識史、つまり中国や日本、韓国の科学を「西洋の」或いは「欧州の」科学と比較するためだけの存在とみなし、単純に国家や民族のパラダイムを生み出すようなことのない知識史に貢献できればと考えている。また知識とは何かと単純に定義付けするのではなく、知識のダイナミックな形成モデルと伝播についてより深く理解できればと考えている。

なお2019年東アジア文化交流学国際学術大会開催にあたっては「知識、時間性、文化比較」をテーマとした学際的研究を進めているドイツのフリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルクの人文学学科及び本大学の学際研究プロジェクト「運命、自由、予測」が全面的にサポートしていくこととなるであろう。

今回の大会に、学者各位および若手研究者に振るってご参会いただけますよう、心より願っております。

年次大会テーマ

東アジアの知識の変遷と超越―――科学技術史におけるグローバルネットワーク

分科会テーマ

1.知識環流の世界史
2.多国間における科学技術の概念史
3.ポストニーダムイズムの知識認識論
4.知識産出の合理性
5.政治規則における絶対真理と絶対知識
6.19-20世紀における東アジアの科学研究機関、組織の役割
7.旅行者及び旅行に関する知識
8.帝国/民族/地域の知識交流
9.文学、歴史、哲学の翻訳と知識の移動
10.東アジア知識史に関連する研究

会議日程

到   着 2019年 5月10日(金)
年次大会 2019年 5月11-12日(土、日)
解   散 2019年 5月13日(月)

応募日程と審査結果発表

会議形式は、基調講演、個別パネルセッション、個人発表、博士キャンディデート(*応募時点で博士後期課程の方のみ)発表を予定しています。会員の皆様は上記の分科会テーマを参考に、申請してください。各パネルセッションは2時間とし、司会者1名、コメンテーター1~2名となります。発表者が司会者あるいはコメンテーターを兼任しても構いません。参加および発表を希望される方は別紙参加申請書発表要旨(発表言語400字程度及び英語300語程度)を提出してください。

doc参加申請書 Word (docx)  日本語英語中国語(簡体字)韓国語

なお、申請締切は2018年12月21日(金)とし、参加・発表の申し込みは大会準備委員会にて審査され、承認された方のみ1月下旬頃、正式な招請状を送付します。

参加費用

大会特別招待代表以外は、参加者は往復交通費、宿泊費用を自己負担とします。参加費は一般100€、学生70€とします。参加費は現地にて、現金(ユーロ)でお支払下さい。

参加・発表申請先: 大会準備委員 ( sciea2019@outlook.com )

東アジア文化交渉学会第11回年次大会準備委員会

主 任
王  馬克(副会長 フリードリヒ・アレクサンダー大学 エアランゲン・ニュルンベルク 教授)
副主任
李  孝悌(会長  香港城市大学 教授)
内田 慶市(副会長 関西大学外国語学部 教授)
謝 彿 (フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルク 教授)
藤田 高夫(評議員 関西大学文学部 教授)
陶  徳民(評議員 関西大学文学部 教授)

事務局
沈  国威(学会事務局長 関西大学外国語学部 教授)
Margarete Darr(フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルク コーディネーター)