第8回年次大会案内

東アジア文化交渉学会・第8回年次大会
東アジア交渉学の新しい歩み

東アジアの近代は、まさに文化衝突、知識環流の時代です。16世紀末のイエズス会士の東来と、19世紀初めのプロテスタント宣教師の入華は西洋の新知識をもたらしたとともに、一方で、西洋勢力の到来は東方の伝統への大きな衝撃でもありました。長年にわたって続いてきた中国文化を中心とした知識の伝播、受容、交流は「西学東漸」という大きな潮流の中で、根本的な変化が生じました。東アジアの先駆者たちは、西洋文化の衝撃から、著作、翻訳そして画像など様々な形で新知識を吸収し、それを広めようとしました。近代知識の獲得は、東アジアの社会、歴史、思想、言語を一変させました。21世紀に入り、グローバル化時代のまっただ中にある現在、東アジアの経済は目覚しい発展を遂げ、同地域における文化接触、交流に関する研究もますます盛んになり、各国の学者たちの注目を集めております。一方で、研究者たちは、東アジアの近代とは何か、近代化のプロセスにおいて傳統的な知識がいかに再構築されるのかも問い始めています。
東アジア研究は、通時的には人類社会の進化の縮図を提供できます。共時的には、脱文化、脱地域、脱領域といった視点から東アジアの世界史における位置と意味を再認識することができます。以上のような観点から、我々は2006年に東アジア文化交渉学会の設立を準備し、2007年5月に第一回年次大会を開催しました。文化交渉学会が提唱する研究理念は主に三つのキーワードにまとめられます。その一は「交渉」です。我々はこれを通して、相互作用を浮き立たせます。その二は「環流」です。これは知識の流動の複雑性を意味しています。その三は「周辺」です。周辺から中心地を観察し、周辺資料から核心を解読することです。こうした我々の理念は広範な学者たちの支持を得ました。2016年、交渉学会は十年を迎えます。我々はここで十年を一度総括すべき時期にあります。我々は、過去の文献を再読することにより、新しい資料を発掘し、さらに斬新なアイディアに基づく解釈を試み、これによって東アジアの文化交流研究に新しい方向と課題を提供できるにちがいないと考えています。
2016年の年次大会は関西大学創立130周年記念事業の一環として、本学で開催することと了解致しましたが、我々は本年次大会においては、文化交渉学の研究対象、方法、材料、文献、及びその学際性、デジタル化などについて討論を行い、この新しい学問体系の研究を更に推し進めて行きたいと考えています。
我々は、皆さんの積極的なご参加を期待するとともに、大会が東アジアを対象とする学術研究に新たな貢献をしていければと考えております。

みなさまのご参会、ご視察、ご教示を心待ちにいたしております。

年次大会テーマ

東アジア交渉学の新しい歩み

分科会テーマ

1  東アジアの新しい文化史:書籍と人物
2  東アジアにおける近代社会と民間信仰
3  文化交渉学視点の東アジア知識史研究の諸問題
4  東アジアにおける近代学術システムの構築
5  東アジアにおける近代史観の形成と展開
6  東アジア近代知識史と新文化史の研究
7  専門データベースの構築と運用
8  人文学研究領域の古書のデジタル化
9  ビッグデータと近代東アジアの研究
10  その他東アジア文化交渉学と関連のあるテーマ

会議日程

到   着 2016年5月6日(金)
年次大会 2016年5月7-8日(土、日)
解   散 2016年5月9日(月)

応募日程と審査結果発表

会議形式は、基調講演、個別パネルセッション、個人発表、博士キャンディデート発表を予定しています。会員の皆様は上記の分科会テーマを参考に、申請してください。各パネルセッションは2時間とし、司会者1名、コメンテーター1~2名となります。発表者が司会者あるいはコメンテーターを兼任しても構いません。参加および発表を希望される方は別紙参加申請書発表要旨(400字程度)を提出してください。

doc参加申請書 Word (docx) (日本語英語中国語韓国語

なお、申請締切は2016年1月8日とし、参加・発表の申し込みは大会準備委員会にて審査され、承認された方のみ後日、正式な招請状を送付します。

参加費用

大会特別招待代表以外は、参加者は往復交通費、宿泊費用を自己負担とします。参加費は一般6,000円、学生3,000円とします。参加費は現地にて、現金(日本円)でお支払下さい。

参加・発表申請先: 大会準備委員 (sciea2016@outlook.com)

東アジア文化交渉学会第8回年次大会準備委員会

主 任 内田 慶市 (副会長 関西大学外国語学部 教授)
副主任 王   敏 (会長 法政大学国際日本学研究所 教授)
藤田 高夫 (評議員 関西大学文学部 教授)
松浦  章 (評議員 関西大学文学部 教授)
陶  徳民 (評議員 関西大学文学部 教授)
中谷 伸生 (関西大学文学部 教授)
吾妻 重二 (関西大学文学部 教授)
事務局
沈  国威 (学会事務局長 関西大学外国語学部 教授)